コラム
2021年5月13日「トーシン生産YKKファスナー生産への品質要求へのこだわり」
ファスナーは洋服やカバンなどには欠かせないアイテムです。
ファスナーは金属ファスナーと樹脂ファスナーの2つに分けられますが、
当社は樹脂ファスナーの塗装を主にしております。
真空にした容器の中で金属を加熱して蒸発させ樹脂ファスナーに薄い金属膜をコーティングすることで
独特の金属感である輝きと重厚さを備えたファスナーに仕上がります。
そのままではまだまだ完成ではありません。
要求品質に対して保証するために次の工程として、塗装工程があります。
塗装工程では、数種類配合された塗料をファスナーにコーティング塗装を施し先に加工した金属膜を保護する
ことで、更に高級感が増していきます。
勿論YKK様の要求品質である密着性・耐摩耗性・耐摺動性その他要求品質は数多くございますが、
常に意識しながら、良いものつくりを目指して同じ作業を繰り返し同じ様に仕上げる苦労も正直あります。
しかし、出来栄えに日々満足し自信を持って次工程である最終検査工程に送り込んでおります。
話を変えて、一般的に目にするファスナーというものは、数センチ~数メートルといった所ですが、
製造工程では、1本100m(メートル)以上の長さで、時間当たり5,000m(メートル)以上生産しております。
その中で最初と最後で微妙な色の変化、例えば薄かったり、濃すぎたりすると、全長不良品となってしまいます。
自動機での塗装なので、初期設定から生産途中の状態、そして生産終了まで目が離せないという恐ろしさも
正直感じながらの生産監視となります。
検査工程では、カッター刃でパラレルカットしセロテープ剥離試験という検査を実施し、塗料や金属膜が剥がれないか
その他要求されている品質を満足するか検査実施後最終検査合格として製品としてYKK様に出荷されていきます。
検査工程からのフィードバックとして合格でしたと聞かされた時、1人で心の中で「ガッツポーズ」を
しています。
一見機能性製品として見られがちですが、高級製品に使用されている当社のファスナーは、
常に機能性を損なわず、
色鮮やかな仕上げ、高級感・高品位を一定に保つためにより良い高品質ファスナーを生産し続けていきます。
だからこそ、人にはやらせられないプロ意識も芽生えています。
最後にファスナー取扱いのワンポイントアドバイスを披露します。
ファスナーを開けたままで洗濯するとファスナーが壊れる原因の一つですので、気を付けてください。ネ。
製造部ファスナー担当者からでした。