コラム
2021年9月2日ロボット塗装工程担当を5年超経験経過中です
私の業務を担当させて頂いておりますのは、社内の塗装工程5ラインの
中でもロボット塗装工程を担当させて頂いております。そちらで生産し
ているのは、大手釣具メーカーの電動、スピニングリールを主に塗装し
ております。
生産自体は、殆ど入荷された状態のまま塗装が出来る訳ではなく、前処理
が必要なものが多いです。
そのためライン作業者は少なくてすみますが、作業人数は限られているの
で意外と詳しく知らない人も居られるかもしれません。
社内の塗装工程の各それぞれ特徴がありますが、ここの塗装工程の特徴は
下記にします。
①塗装はロボット塗装方式
②塗装ロボットは2台あり、生産条件によって使い分けている。
③焼き付け、熱乾燥がメイン、作業場は防爆エリア。
④製造ラインは2ラインあり、乾燥時間確保の為に1ラインで生産する。
⑥ラインスピードは、一定の速度で動き続けているわけでは無く、
装置タクト細かく設定されたプログラミングで稼働しています。
⑦完全自動の製造ラインではなく、作業者が必要。
⑧事前に塗装条件を見出してロボットに記憶させてから塗装プログラムを作
成の上生産準備として必ず必要と言ったこれ以上に細かいノウハウの設定
や時間、ロボット塗装スプレーガンの設定もありますが、そこは社内ノウ
ハウなので公開はできませんので悪しからずといった所です。
実際に製造していて
先に述べたように塗装するためには、事前に塗装プログラムが作られます。
この塗装プログラムは、歴代の塗装オペレーターにが製品に合わせて作られ
引き継がれています。
現在でも、5年以上生産され続けているモデルもあります。
他にも、後継機でも形状(投影)的に近似値の製品は、以前のプログラムを
参考にして条件出しを行っています。
振り返ってみると私も、このラインを担当するようになって5年は経ったか
と思います。
初めの頃は、設備トラブルのチョコ停や駆動パーツのトラブルには苦労の
毎日でした。
まず、何処でどんな異常があって停まっているか分かりませんでした。
設備工程のコンベアには、始動開始する原点という位置があり、これを起点
に工程全てが連動して動作しています。
同じ部品の搬送するためのトレイが無くてはならない場所に無ければ、設備
はガンとして動いてくれません。何処にトレイが存在してなくてはいけなく
て何処にいると途中で詰まっているのか、また、周りが色々な稼動音を出す
中で、どんな音が故障の予兆なのかも、理解するまで時間がかかりました。
がしかし、経験によってトラブル解除時間の短縮もそうですが、予兆を事前
に報告する事で、万が一に備える事も出来ております。
現状設備というものは、数々の部品の集合体で構成された小さなボルトや
ビス、センサーやシリンダー全てが、正常に設定通り機能を果たさない事に
は動作しないというのは、とても難しく原因調査に何時間も所要する事もあ
りますが、一度経験すると次は効率化が図られます。
これから発生するであろう、トラブルがあった場合でも経験を積み上げられ
る事で、設備保全の技術者とトラブルシューティングを繰り返し、何れは
一人で保守・修理する事で設備トラブル停止時間を最小限に抑えるように
なれるように現在もこれからも勉強していく毎日です。