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2022年4月1日弊社独自技術である表面改質を用いた試作トライ

この所試作依頼されるケースとしての事例をコラムに纏めました。
弊社ホームページをご覧になられてお問合せや試作対応依頼をいただく事が、大変多くのお客様よりお問い合わせを頂戴しております。

蒸着+塗装・塗装のみ・表面改質+塗装・表面改質のみ等その内容は様々ではありますが、お客様が困られている内容を当社に対して実現を期待さていることを肌に感じながら、実現に向けて製造部も巻き込みながら今までのプロセスに何かスパイスを加える事で実現できないか取組みでおります。

一例として、お客様よりPE(ポリエチレン)製の成形品に当社独自の表面改質処理を行い塗装までの試作依頼を受けました。
PEは加飾業界で扱う機会が少ない素材の一つであり、密着性や塗装に不向きとされている材料の代表格だと思います。
そこで、PEへの表面改質により塗装が実現できないかのお問合せです。
表面改質から塗装まで社内一貫生産で加工を施しました。
過去の試作依頼の中で、PP(ポリプロピレン)に対して同表面改質から塗装のご依頼はあったそうですが、結果なかなか上手く密着されず、プライマー塗布後の塗装という流れが一般的で多かったとの事でした。今回ご依頼サンプルを確認すると、嵌合側の材料がPPということで、過去の様に密着は期待できないだろうと買被っておりましたが、結果として今回のPP素材(グレード・メーカー非公開)にも嵌合部品であった為、表面改質処理から塗装という流れを施した形となります。密着性が担保されないことを念のため試験実施した所、密着性試験が合格という結果が得られました。偶然の産物という事になりますが、我々の表面改質技術で諦めていたPP素材にも可能性が広がったことを意味している事になります。

その内容を社長・上司へも報告しました。
PPにも表面改質を行い今回の様に、塗装の密着性が向上する事例が増えていけば、
新たな販路としての可能性が大きく広がると感じた試作となりました。

一言で、PE・PP・POMと言っても、品番・グレードの仕様は様々だと思います。
今回の様に、難付着素材の中でも表面改質後の塗装が可能な素材を確立し、それに見合った塗料の選定等を弊社独自パラメーターに掲載しマトリクス表にまとめて行けば、実現可能な素材と独自技術の表面改質により加飾が行えるという光が見えてきたことは、株式会社トーシンにとって、未来への第1歩を踏み出せた気分です。

今回の事例を踏まえ、製品化した際には、事例集にも掲載をする予定ですので、その際には皆さま方に無限大の加飾の世界にご案内できるはずと、営業部品鼻息荒く突き進んでいけるのではないかとワクワクが止まりません。

これからもホームページやYouTubeで作品紹介をして、世の中にトーシンの技術を知って頂き、未来のお客様にお役に立てるようオールトーシンで取組み、成長企業の道を歩んで参りますので、お困りごとは「株式会社トーシン」に諦める前にチャレンジさせてください。

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