コラム
2022年8月26日【 適材適所と役割と責任 】
会社などの組織には、その組織を潤滑に回していく為に役割が存在しています。
その役割(会社でいう役職や任されている業務)をきっちり正確に各々が責任を持って果たす事で成果がより得られ易くなると思います。
個人的な事で恐縮ですが、私は趣味でゴルフをやっています。三度の飯より…ってぐらいのゴルフ大好き人間です。
ゴルフというスポーツは14本のクラブを使用しコースマネージメントを行い、約400m先にある直径108mmのカップに約42.7mmのボールをいかに少ない打数で入れるかを競い合うスポーツです。
14本のクラブには、最も距離を飛ばす事が可能な1W(ドライバー)から、転がす事に特化したパターとそれぞれ特徴があります。
仮に400ヤードのコースですと、まずはドライバーで250ヤード。
残りの距離が150ヤードとなったら次に登場するクラブは8番アイアンです。
見事グリーンに乗ったら次はパターを使用してカップにボールを入れていきます。
しかし1打目250ヤード地点に池があったりすると、250ヤード飛ばしてしまうと池にはまり1打のペナルティが課せられてしまいます。
よって5W(5番フェアーウェイウッド)を使用して200ヤード地点までボールを運び、2打目も5Wでグリーンまでの残りの200ヤードの距離を狙う。という計算(マネジメント)をしながらプレイをしています。
ここで大切な事は、ドライバーが250ヤード、5Wが200ヤード、8番アイアンが150ヤードと自分が計算する飛距離通りにそのクラブがボールを運んでくれるかが重要となります。
打ち損じなどで思い通りの距離が飛んでくれなかったりすると、規定数以上の打数で上がってしまう事になり兼ねません。
これは組織にも当て嵌まる事だと思います。
250ヤード飛ばす事が出来るドライバーさんが体調不良や手を抜いてしまった事で普段通りの仕事が出来なかったりすると
後工程のアイアンさんに負担を掛けてしまいますし、逆に今だけ目一杯頑張って300ヤード飛ばしたとしても、その様なスイングでは無理があり18ホール戦うには無理が生じてしまいます。
ドライバーさんだけがきっちりと役割を果たしても後工程のアイアンさんがその責任をきっちり果たさないと良い結果を得る事ができません。
またマネージメントする人(プレーヤー)の状況判断も大切になり、その状況・環境(コース)に応じて人材(クラブ)を使用する必要があります。
バンカー(砂地)でドライバーを握る様な事があっては適材適所とは言えないという事です。
パターさんからすると、ドライバーさんはボールを凄く遠くまで飛ばせて凄いなぁ。と思うかもしれません。
でもここで重要なことは14本のクラブにはそれぞれの役割があり、全て必要なクラブである。という事です。
パターさんはドライバーさんの代わりにはなりませんし、ドライバーさんはパターさんにはなれません。
プレーヤーがしっかりとしたコースマネージメントを行い、
それぞれの役割をそれぞれの担当者が責任を持って遂行出来た時に良い結果を出す事が出来るのだと思います。
表面処理(加飾)を生業としている弊社のコラムで、塗装の話が一切ございませんでしたが、一人一人の社員が役割を十分理解し、その責任をきっちり果たせる様に努力しながら、お客様のご要望にお応えし、世界に通用するエンジニア集団を目指していきたいと思います。