コラム
2022年12月5日言葉は、毒にも薬にもなる
早朝の経済ニュースによると、米FRB議長による講演後株価が暴騰した事を知らせていました。
昨年より高止まりしていたインフレ対策として急速に利上げを進めて来た結果、11月のPCI(消費者物価指数)は若干のインフレ鈍化を示す数値が出ました。
それ故12月の利上げは緩和されるだろうことを市場は折り込んだ中での議長発言。
その内容は以前の強気発言から一転柔らかい発言で市場に向き合った言葉であったが、新しい物は無く予想されていた内容だったとのこと。
けれど発言直後にチャート図は90°に跳ね上がり、「みんなが思っていたことを言語化するとこうなる。言葉の力ですね」と伝えてた人が話していました。
もしも同じ事を以前の強気発言をしていれば逆に90°下降もあったのではと思うと「言葉の力」と云う物を感じます。
日常でもSNSの「炎上」、会社上司からの「パワハラ」、町内の井戸端会議での「陰口」など言葉の暴力が有り、それを受けた人の気持ちを落としたり、時には心の病を患ったりもします。
一方人を元気にする「誉め言葉」という言葉も有ります。
以前聞いた話は、「陰褒め」と云うもので、ある会社の幹部の人がある人を褒めようとする時直接本人には伝えず別の人に「〇〇薫はこんな良い所が有る」と伝えるとこれを繰り返す内にやがて本人の耳に届くと共に直接聞かされた人は「あの人に何を褒められているのだろう?」とその人の仕事ぶりを見て「自分も負けてられない」とモチベーションを上げる。グループ内でそれぞれがやる気を出しその結果その幹部の率いるグループが大きな成果を出したとか。
古来より、言霊と呼ばれる言葉には大きな力が宿るとされています。
何気なく発する言葉の一つ一つが受けてには毒にも薬にも成る事をより一層意識して行きたいと思います。