HOME > コラム > 同窓会にて

2023年10月26日同窓会にて

先日4年振りの開催となった大学時代のサークルOB会に参加しました。
この間の近況報告では、コロナ禍で仕事が激減し請求書ゼロが続いたり、隣の工場の火事で延焼の被害を受け自らの作業場が使用不能となり廃業の危機に追い込まれた友人達、ある先輩は今尚薬に頼らぬ健康体で有り筋力トレーニングに励んでいる事、更地となった頭部に手を当てながら「育毛サロンへ行ったつもりが脱毛サロンやった」と自虐ネタを披露する同級生。何も変化の無い自分に比べ悲喜こもごもの日々を過ごしていたんだなと思いました。

歓談の時間となると、必ず出るのがこの回を始めた友人の話、卒業してもサークル仲間との縁が切れてしまわぬ様に事有るごとに先輩後輩にも声を掛けていました。
岡山から来られた女性先輩は「今度そちらに行く事になったので良い観光地を教えて下さい。」と電話もあり地元を案内したそうですが、「卒業して十数年経つのに電話してくれて嬉しかった。今日もみんなと会えたのも彼のお陰だね!」と語られていました。
そんな彼も9年前に急逝しました。今では志を継いだ有志一同が会を継続すべく尽力してくれています。

振り返れば初の同窓会から30年の年月が過ぎていました。
強い願いが有りひたすらその思いを持ち行動し続ければやがて賛同し協力してくれる人が現れる。今回の集いで皆の笑顔を目にしながら強く実感しました。

PS:私の隣席の同級生、後は入部依頼思いを寄せる同じ年の女性が居ました。
いつも「可愛い!」と自分でいうものだから、周りの者は皆知っていた。
当日も席を移動する彼女を目で追いながら「やっぱり歳のわりにやっぱり綺麗やろ~」と同意を求めてきます。(出会ってから半世紀になるのに今君にとってのマドンナなのか、独身で居るのもその為?)と思っていると彼女から「学生時代からずっと彼からのアプローチを一度も受けたことが無いよ!」と後で聞かされ(お前以外、ヘタレやったんだよね~)と突込みを入れたくなりました。
帰り際「駅が一緒やから」と言い訳しつつ嬉しそうに彼女と去って行く姿に、まだまだ青春真っ只中なんだと思いました。
ここにも思いを持ち続けている人が居ました……

PAGE TOP