コラム
2024年7月12日【めっきって何?】
今回はめっきの種類について説明します。
「メッキ」と聞いて、皆さんが想像される多くは「湿式メッキ」のことだと思います。
メッキとは、対象物の表面に「防錆」・「装飾」などの目的のために金属膜を形成させる方法の総称で、
その種類としては、湿式メッキと乾式メッキがあります。
◆湿式メッキは、薬品や液に浸漬させ、対象物に金属を付着させる方法で、
湿式メッキに代表される電解メッキは、薬品や金属の溶けた溶液に対象物を入れ、
電気を流すことで(+)金属を、(-)対象物へ付着させる方法。
短時間に厚膜の金属を付着させることができ、防錆性に優れています。
また金属光沢の仕上がり感に優れています。
◆乾式メッキ(真空蒸着やスパッタリング)で成膜したい金属を真空状態の中で加熱し蒸発させ対象物に
金属膜を形成する方法であり、形成した金属膜は、数十ナノメートルの超薄膜金属皮膜で優れた金属光沢
を得ることが出来ますが、それ単体では耐久性を発揮することができません。
そのために、コーティング剤+乾式メッキの組み合わせが必要となります。
対象物に対し、アンダーコーティング+乾式メッキ(真空蒸着やスパッタリング)+トップコーティング
の構成のコーティングを施すことによって、耐水性やアルカリおよび酸などの耐薬品性を付与することが
出来ます。
このように、湿式メッキと乾式メッキは、日常さまざまな場面で、それぞれの特徴に応じた活用がなさ
れており、我々の生活に役立っています。
なお、湿式メッキは、重金属や有害物質を含む廃液処理が必要となるため、分野によっては、
そのような廃液処理の必要がない乾式メッキが重宝され、コーティング剤との組み合わせによって、
湿式メッキ同等以上の品質が得られています。
株式会社トーシンでは、このような乾式メッキを生産しております。
取り扱っている蒸着金属としてアルミニュウム、ステンレス、クロム、インジュウム、スズ、チタン等
があります。
様々な用途により金属を使い分け、金属光沢のように輝かせたい、加価値を付けたい、
高級品に見せたいと製品などでは、ご検討の価値はあると思います。
是非、宜しくお願いします。
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