コラム
2025年1月9日真空蒸着とは?デザイン性を豊かに!高級感を実現!
皆さん【蒸着】という言葉はどこかで聞いたことありますか?
聞いたことはあるが、何のことかサッパリのそんなあなたに是非ご覧ください。
蒸着とは?
物理蒸着法【通称PVD】と呼ばれております。(PVD:Physical Vapor Deposition)
PVDは物理的反応を利用して対象物に被膜を形成する工法になります。
分類としては、【真空蒸着】【イオンプレーティング】【スパッタリング】に分類されます。
今回は【真空蒸着】について説明します。
【真空蒸着とは】
真空蒸着は減圧状態にした真空炉内(10⁻3~10⁻5Pa)で金属を加熱し蒸発させ、対象物(製品)に成膜をする工法となります。
炉内を真空にする理由として
・金属を蒸発させるには数千度の加熱が必要となるが、真空にすることで蒸発温度を下げることができる。
・空気中の不純物が蒸発した金属分子が対象物に到達するまでに障害物となり金属材料の成膜が悪くなる。
・純度の高い高品質の膜が形成できる、密着力の向上になる。
不純物(空気)がある場合 高真空により不純物が無い場合
また、蒸着で成膜出来る金属の膜厚は非常に薄い膜(Alの場合で約1000Å程度⇒0.1μ)となりますので蒸着膜単体では
製品本来の性能を維持できないため、コーティングが必要となります。
一般的なPVDの工程として
アンダーコート+PVD+トップコートが必要となります。
・アンダーコートは素材表面を平滑化しPVD後の輝度感を高め、素材との密着性を高めるのに必要
・トップコートはPVD膜が薄膜により保護膜として必要となります。
トップコートには顔料/艶消し剤を添加することが出来るので様々な色や、艶感を調整することができバリエーションが増えます。
一般的工程
弊社では、金属材料としてAl、SUS、Cr、In、Sn、Ti等を主に使用しており
家電製品、自動車部品、釣具部品、服飾製品等の様々は製品に採用されております。
詳細内容や、試作作成等の依頼が御座いましたら是非お問い合わせお願いいたします。