コラム
2025年1月10日素材に命を吹き込む仕事
素材に命を吹き込む仕事
社長のあやっちです
新年、明けましておめでとうございます!
2025年、いよいよ当社も30周年の節目を迎えることができました。昨年は多くの学びと成長があり、また皆様に支えられた一年でした。今年もまた新たなチャレンジと成長の一年が待っていることを楽しみにしています。
昨年、私たちの会社では、地元の中学生を職場体験で受け入れる機会がありました。その中で、ある生徒がこんな感想を寄せてくれました。
「自分の手で塗装物に色がついて、まるで命を吹き込んでいるようで楽しかった。」
この言葉を聞いたとき、私はハッとさせられました。確かに私たちの仕事は、ただ素材に色を付けるだけの作業ではありません。その素材が持つ可能性を引き出し、新たな価値を生み出す——まさに命を吹き込む仕事なのだと気づかされました。
塗装や真空蒸着といった技術を通じて、金属や樹脂といった無機質な素材が、美しい色や質感をまとい、製品として生まれ変わります。それはまるで、一つひとつの素材が新しい物語を紡ぎ始めるかのようです。
この「命を吹き込む」という視点は、私たちにとって単なる技術の提供ではなく、お客様に価値を届ける使命そのものです。そして、創業30周年を迎える今年、この使命を改めて見つめ直し、会社全体の新たな指針として大切にしていきたいと考えています。
30年前、創業者である私の父は、「お客様の役に立つ製品を提供したい」という想いから、この会社を立ち上げました。そこには、どんな素材であっても意味を持たせ、価値あるものにしたいという信念がありました。その精神を受け継ぎながら、これからは「素材に命を吹き込む」という使命を掲げ、次の世代に向けた新しい挑戦を続けていきたいと思います。
中学生のひと言が、私たちの仕事の本質を教えてくれました。そして、それを30周年という節目の中で新たな一歩へとつなげていく——そんな年にしたいと思います。
これからも社員一同、この使命を胸に刻み、日々の仕事に誇りと情熱を持って取り組んでまいります。